Web広告代理店のデザイナー・ディレクターって実際どうなの? ASUE制作課の二人に聞いてみた

こんにちは!ASUE株式会社広報のN村です。
今回はいつもと趣向を変えて(?)特別ゲストインタビュアーの方に来ていただきました。
名古屋を中心にWeb制作やUXを中心にデザインを通じた経営課題解決などを行うキイロデザインの梅田恵理子さん(通称:うめこさん)です!
うめこさん:よろしくお願いします!

よろしくお願いします!
制作スタッフ採用のために制作課メンバーから話を聴きたい!と思ったものの、聴き手が広くWeb制作業界のことをわかっている方のほうが、面白いお話が聴けるのではないかということで、今回はうめこさんにご協力をお願いして、ASUE株式会社制作課に所属する柴田と尾田の二人に、入社のきっかけや前職との違い、などなどASUEの制作課についてお聞きしたいと思います。

柴田貴文
ASUE株式会社制作課のユニットリーダー
ディレクター兼デザイナー

尾田さと子
ASUE株式会社制作課デザイナー
現在時短勤務中

ウェブ制作を始めたきっかけとASUEへの入社のきっかけは?
紙媒体からWebデザインへ
うめこさん:まず、お二人にWeb制作を始めたきっかけをお聞きしたいです。柴田さんはいかがですか?
柴田:前々職が印刷会社で、その頃は紙媒体でDTPをやっていました。その後、エンジニアをやっている友人に前職の会社に誘われ、Webデザインは今後盛り上がっていく分野だろうなと感じたので転職したのがきっかけです。
うめこさん:デザインは紙媒体からのスタートだったんですね。
尾田:わたしも元々は紙媒体の広告代理店でデザイナーをしていました。
柴田:もうちょっと若い世代だとWebデザインから入る人が多いだろうけど、僕ら世代だと紙媒体から入る人が多いですよね。
うめこさん:たしかに、そうでしたよね。尾田さんは何がきっかけでWebデザインに移行したんですか?
尾田:産休育休中に名古屋支社の閉鎖が決まってしまい(笑)だったらWebも勉強をしたいと職業訓練校に通って勉強しました。その後、前職のWeb制作会社に入社しました。
うめこさん:ありがとうございます。柴田さんはどうやってWebの勉強をしたんですか?
柴田:僕は独学ですね。前職の友人から「コーディングもできるようになれ。」と言われたので、Web上のデザインと並行して自分で勉強しました。
うめこさん:ちなみにお二人ともWebデザインを始めたのはいつ頃でしたか。
柴田:僕は……13年くらいかな。
尾田:わたしはまだここ3〜4年くらいです。
代表・安江と常務・後藤とは学生時代の同級生
うめこさん:前職は友人と同じ会社だったとのことですが、そこからASUEに転職した理由はなんだったんでしょうか?
柴田:前職で働いてた頃に常務の後藤から「手伝ってくれない?」と言われて、少しだけASUEのWeb制作の仕事を手伝いました。その後当時のデザイナーの退職をきっかけに誘われました。
うめこさん:後藤さんとは元々お知り合いだったんですね!
柴田:安江も後藤も学生時代の同級生です(笑) 前職にいた友人も退職していたので、「じゃあいいか」と思って転職しました。
うめこさん:なるほど……安江さんも後藤さんも同級生だったんですね。お二人とはずっと仲が良かったんでしょうか?
柴田:後藤とは中学から、安江とは高校からです。安江との接点は少なかったですが、後藤とは卒業後に会うことも多くお互いどんな仕事をしているかも知っていたので、それで誘ってもらいました。
マーケティングノウハウがないままデザインを続けるモヤモヤ……転職を決意

うめこさん:続いて、尾田さんはどうして制作会社から代理店であるASUEへ転職されたんでしょうか?
尾田:前職は制作会社で、社長を入れて5人の小さい会社でした。だから保守契約が少し+ほとんどがWebサイトを作って終わり。たまに広告やバナーの要望があっても社内にその辺のノウハウがないまま対応していて、このままでいいのか?というモヤモヤを抱えていました。
うめこさん:会社規模や業務範囲によって、そういうことって起きてしまいますよね。
尾田:そうですね。バナーやサイトを作るだけで終わりではなく、Webマーケティングの知識を身につけて活用したデザインをしたいと思い、ASUEを選びました。
うめこさん:なるほど……Webデザイナーのキャリアは、制作会社のほかに事業会社でのデザイナーなども考えられます。代理店は少し珍しいと思いますが、どうして選ばれたんでしょうか?
尾田:事業会社だと同系統の商材のデザインをずっと作るので、飽きやすそうだと思って……いろんなクライアントのいろんな商材を扱えそうな代理店を選びました。
うめこさん:わたしも事業会社にいたことがありますが、そのあたりは一長一短ありますよね。
現在の業務内容 / ASUE入社後の経歴
うめこさん:続いて、現在の社内での業務内容など入社後についてお話を伺いたいと思います。まず、お二人の現在の業務内容を教えてください。
柴田:ディレクション・デザインメインでの制作業務全般とユニットリーダーとしてはマネジメントもやっています。制作業務は、主に新規制作の窓口対応やディレクション、デザイン、保守契約のWebサイト修正ですね。
尾田:わたしはバナー制作を担当しています。ASUEでは広告運用中のクライアント向けの運用型クリエイティブ制作サービスを提供しており、そのバナー制作が主な業務です。軽めの保守対応やLP制作も時々担当しています。
うめこさん:柴田さんは制作全般、尾田さんはデザイン中心ですね。一日の仕事の流れはどのような感じですか?
柴田:午前中は朝礼とメール・チャットのチェック、その一次対応、その後自分の仕事をやっています。ルーティンなのかわからないけど、簡単な作業や一次対応だけで終わるものは先に終わらせてできるだけ自分でボールを持たないようにしていますね。デザインや考える業務にできるだけ時間を使いたいので、そこを確保しつつ来たボールはできるだけすぐ返す感じです。
うめこさん:マルチタスクの中で効率的に進められていますね。尾田さんはいかがですか?
尾田:午前中に集中してタスクを進めます。軽めの仕事は先に片付け、イヤホンで音楽を聴いて集中モードに入ることもあります。午後は時短勤務なので退勤が早いですが、食後で集中力が落ちるので小休憩やおやつを挟むこともあります。
うめこさん:自分のご機嫌を保つ工夫、大事ですね(笑)
まさかのWeb広告運用への挑戦?

うめこさん:続いて、柴田さんに質問なんですが、以前Webマーケティング課に在籍していたことがあるとお聞きしましたが、どのような動機でやってみようと思われたんでしょうか?
柴田:動機というか、メンバーが足りなくて代表の安江から「やって」と言われた感じですね(笑)
うめこさん:まさかのトップダウン!
柴田:創業初期で広告運用事業が始まったばかりの頃で、部署のまとめ役として1年ほど在籍しました。リスティング広告の運用を学ぶために東京での勉強会やセミナーにも参加しました。
うめこさん:未経験の領域でまとめ役をするのはハードルが高そうですが、具体的にはどのようなことをやっていたんですか?
柴田:配信設定や広告文作成、レポーティングなどの基本的な運用業務はやっていました。もう記憶が薄れてますが(笑)
うめこさん:(笑)Web制作では経験しない領域ですよね。役立ったことはありましたか?
柴田:ターゲットや訴求の考え方が理解でき、制作にも活かせました。特にLPやバナーのコピー作成と親和性が高くて役立っています。
うめこさん:確かに、役立ちそうな部分ですよね。制作会社だとコピーは支給されることも多いですが、そこができるのは制作者として大きな強みになりそうです。
前職との違い —— 「感動基準」と「ロジカルにデザインを考えられる環境」
うめこさん:続いて、前職との違いを教えてください。尾田さんは先ほど「作って終わりが多かった」とお話しされていましたが、具体的には?
尾田:たくさん作った広告バナーから実際に配信して「どのバナーが良かった」や「このキャッチコピー・訴求が良かった」と数値で結果が共有されるのが良いです。定量的な結果がわかるので、ユーザーに刺さるデザインをロジカルに考えられます。

うめこさん:数値はデザイナーさんも確認できるんですか?
尾田:はい、クリエイティブ別での結果がスプレッドシートでまとめられています。マーケティングチームからもチャット等で共有されます。

うめこさん:それは刺激になりますね!データが分かることでデザインに活かせる部分も多そうです。柴田さんはどうですか?
柴田:前職では営業とディレクターがクライアント対応をしていたので、直接のやりとりがなく、クライアントの考えが見えにくかったです。
うめこさん:ASUEではどう変わりましたか?
柴田:チャットツールでクライアントとのやりとりが見えるので、課題やニーズを直接汲み取れます。デザイナーがディレクターを兼任することも多いので、やりやすいですね。
うめこさん:そこを直接汲み取れるのって大事ですよね。
柴田:はい。ASUEのMISSION「感動をとどける」を意識して、相手の期待を超える「感動基準」で仕事をしています。クライアントの課題を把握して、それ以上の成果を提供したい、という社内の考えに合った動きができるようになったと思います。
うめこさん:感動基準……!素敵な言葉ですね!部署を超えて社内に浸透しているのも素敵です。
それぞれの仕事のポリシー
「できないって言わない。」——依頼しやすい雰囲気作り
うめこさん:仕事で心がけていることはありますか?
柴田:基本的には「できない」を言わないようにしています。「できない」と言ったらそれで話が終わっちゃうので、「やりまーす!」って言って自分を追い込みます(笑) 営業をしたくない分、仕事を取ってくる人をリスペクトして、自分の領域なら解決できるように何を言われても「いいよー!」って。
うめこさん:でも、時にはひるんじゃうことってないですか?
柴田:思っていてもやらない手段を考えないように、とりあえず「やります」って言っちゃいますね。
うめこさん:……見習いたいです。
柴田:「えーっ!」と思う時も明るく対応して、できるだけ依頼しやすい雰囲気を作っています。
うめこさん:相手が話を引っ込めないようにするんですね!素晴らしいです。「NO」と言ったことありますか?
尾田:多分ないですね(笑)
うめこさん:すごい(笑) ありがとうございました。
ユーザーだったらどう思う?を考え続ける
うめこさん:続いて、尾田さんはいかがですか?
尾田:ユーザーだったらどう思う?を常に考えるようにしています。クライアント視点だと、これもあれもそれも入れたい!とたくさん出てきてしまうけど、バナーは決まった範囲内で伝える必要があります。全部の情報を盛り込むと過剰なので、ユーザーの目線で見て考えるようにしています。日常生活でも、お店のポップなどのデザインを見ながらどうしてこうしたのかな?これだと見にくいからこうしたほうがいいかも……と、考えるようにしています。
うめこさん:そういうことは昔から考えられていたんですか?
尾田:そうですね。職業病なのかも? 素敵なデザインや知らない書体を見るとテンションが上がったりします(笑)
ASUEは一言でいうと「成長」「チャレンジ」できる会社

うめこさん:続いて、ASUEって一言でいうとどんな会社だと思いますか?
柴田 & 尾田:一言……
うめこさん:すみません、一言って言ったから困らせてる(笑)
尾田:成長できる会社です。チャレンジしたいことに挑戦させてもらえたり、新しいことを取り入れたり、応援してくれる空気があります。周りの積極性や向上心に刺激を受け、自分も成長できると思います。全然一言じゃないですね(笑)
うめこさん:尾田さんは入社されて数年ですが、入社時はすぐ社内に馴染めましたか?
尾田:最初は緊張しました。前職ではWebマーケティングに関する用語を聞く機会がなくてCVR(=Conversion Rate / コンバージョン率)とかCPA(= Cost Per Action / 獲得単価)みたいな言葉が全然わからなくて!ちょっとずつ覚えて、最近は大体わかるようになりました。宇宙語だったのが日本語になったような感覚(笑)
うめこさん:制作会社からASUEへの転職を考えている方がいらっしゃったら、もしかしたら不安に思われるポイントかもしれないですね。
尾田:そうですね。カタカナのビジネス用語にも慣れることができましたし、そんなに怖がらなくても大丈夫です!
うめこさん:わからないときは尾田さんに聞けば安心ですね!
尾田:がんばります(笑)
うめこさん:(笑) 柴田さんはいかがでしょうか?
柴田:チャレンジできる会社だと思います。
うめこさん:柴田さんご自身ASUEでのチャレンジで印象的なものは?
柴田:……創業期のリスティング広告の運用?
全員:(爆笑)
うめこさん:伏線回収ですね(笑)
柴田:ですね(笑)無茶振りで部署異動して、東京で修行もして。Web業界は変化が激しいので、知っておくといい周辺知識も本当に多岐に渡ると思うので、知識を広げるためにも「やらない」と言わないことが日々のチャレンジにつながっていると思います。
うめこさん:Web業界はそこを楽しめないと難しいですよね。情報収集や実践が欠かせない業界です。
柴田:はい、だから求められたことは波に乗ってやってしまおうって。
うめこさん:その姿勢がとれるのも、会社としての強みの一つですね!
おまけ:新オフィスどう?
うめこさん:では、最後におまけで……オフィスが去年の5月にリニューアルしたところとのことですが、どうですか?
柴田:物理的に明るくなりましたね。
うめこさん:物理的に……?
尾田:前のオフィスには道路に面した窓がなく、天気がよくわからない環境でした(笑) 照明はありますが、日光が入らなかったんです。
うめこさん:確かに今は自然光が入って明るいですよね。他にはありますか?
柴田:会議室が増えました。以前は他社さんと共用で3つしかなく不足しがちでしたが、今は社内専用の会議室が4つあり、代表の来客は社長室で対応できます。
うめこさん:会議室には大きなガラスボードやモニターもあって便利ですね。
尾田:さらに椅子や机、コンセントが使えるスペースが増え、1対1なら会議室が埋まっていても対応できます。休憩スペースも広がり、自席で昼食を取る必要がなくなりました(笑)
うめこさん:リフレッシュ系の設備だと、マッサージチェアも置かれてますよね。
柴田:管理本部のメンバーが入れたい!って提案して、リースで入れたみたいです。人によっては毎日のように使ってるみたいですね。
うめこさん:某ショッピングモールにおいてある、”無重力感覚のリクライニングマッサージチェア”と同じものですよね!良いマッサージチェアで羨ましいです(笑)
柴田:広くなっただけでなく、便利な設備などが多く導入されたので、メンバーのことを考えたオフィス移転だったなと感じています!

まとめ

ということで、うめこさんインタビューありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございます! 今回はみなさんの経歴や仕事のポリシーなどなどいろんなお話をうかがいましたが、ASUEさんの雰囲気の良さなども感じ取ることができました。

ありがとうございます!
今回、これとは別にASUEの制作課の体制や業務上のコミュニケーションなどについて面白い話がたくさんお聞きできたので、そちらについてはこちらの記事でご紹介したいと思います。併せてぜひぜひご覧ください!
この記事を書いた人はこちら
広報のN村
ASUE株式会社の広報担当・広報のN村。 2016年に彗星のごとく現れWebコーダーとして入社し、フロントエンドを担当した後、文才を見出され広報に異動する。業務中は大体鼻歌を歌っている。