「ポートフォリオを作りたいけど作れない……」で終わらないで!Webデザイナーの転職・就職の話
「Webデザイナーになりたいけど、どうすればいいの?」
という疑問を抱いている方、実は多いのではないでしょうか?美大やデザインの専門学校卒業じゃなくてもなれるのか?と思っている方もいらっしゃると思います。
ASUEでも、実務は未経験だけどなりたい!という応募がたまにございますが、志望動機から熱意や「やりたい!」という気持ちを感じられても、結果として、採用を見送る形になってしまうことがよくあります。
なので、今日は未経験であってもWebデザイナーを目指している方のために、ASUEでWebデザイナーをやっているわたし――ナナミチがやっておくべきポートフォリオの準備についてお話をしたいと思います!
ちなみに、就活時のあれこれについて書いた記事はこちらから↓↓
ポートフォリオとは
まず、Webデザイナーにはどのようなスキルや勉強が必要かというお話をします。
ASUEでのWebデザイナーの仕事は主に以下の3つです。
- Webサイト/LP(ランディングページ)のデザイン
- 広告用バナーの作成
- html/cssコーディング
- JavaScript/jQueryを利用したUIの実装
- 顧客対応(ディレクション含)
「Webデザイナー」で実際どこまでやるか……というのは会社によってまちまちだとは思いますが、大体この辺りの業務をやることになると思います。
さて、この中で就職活動時にある程度身に着けておくべきスキルが、デザイン業務とhtml/cssやJavaScript・jQueryの部分になります。
この辺りの勉強は、本だったり職業訓練校だったりネットの講座だったり、独学でも可能です。
デザイン業務に必要なソフトの操作方法を覚え(慣れ)、デザインの基礎知識を学び、簡単なコーディングができるようになったら、自分で何か制作してみることになります。
その「自分で制作したもの」を集めたのが、ここでいうポートフォリオです。
なんでポートフォリオが必要なの?
さて、なんでWebデザイナーとしての就職にポートフォリオが必要なのかと言うと、先ほどもお伝えした通り、Webデザイナーはスキルや知識を身に着けている必要がある職種であるからです。
もちろん、誰にでも”実務未経験”の状態からキャリアをスタートさせると思います。ですが、htmlやcssなどのコーディングの基本から、デザインの基本原則、ソフトの使い方等のWebデザインの基本など、学校ではないので会社で一から学びます!というわけにはいきません。
そのため、Webデザイナーという職種に応募するのであれば、少なくとも最低限のスキルは持っている――ということを会社側に発信する必要が出てきます。
デザイナーとしてのスキルは会話や応募書類等の文章の中からだとなかなかわかりません。
自分のスキルをしっかりと伝えるためにも、応募前に今のスキルを使って制作⇒それをポートフォリオとしてまとめて、自分がどのようなことができるのかを伝えられるようにしましょう。
Webデザイナーになるためのポートフォリオ――どうやって作る?
肝心な「ポートフォリオ」の作り方ですが、ASUEでの制作はWeb制作がメインなので(※たまにチラシや名刺もやるけど)、基本的にはWeb上で見られる形で制作物を作ってもらえればOKです。
※制作課課長に確認したところ、紙もあった方がありがたいかな……ということではありました。
ただ、一般的にはWebデザイナーの転職であっても、紙のポートフォリオは必要である場合が多いです。
会社側の面接会場や面接担当者がどんな場所でどんな人なのかは、当日始まるまでわかりません。
たまたま、タイミングが悪くてネットが使えない!といったトラブルもなくはないですし、Webデザインの会社であれば面接担当者のWebリテラシーが低いということは考えにくいですが、どこかの会社のWeb担当――というような募集であれば面接担当者のWebリテラシーが低い場合もあり得ます。
なので、最低限Web上で見れるものを準備しつつ、紙も準備しておくのがベターです。
ポートフォリオに載せる内容
一般的にポートフォリオには次のような内容を掲載します。
- 自己紹介(スキル等がわかる内容)
- 作品(サイトのURL、スクリーンショット、制作期間、担当箇所(デザイン・コーディング)、使用ソフト、コンセプト等の説明)
サイトの実際の見た目(スクリーンショット)はもちろんですが、仕事としてやる以上、どの程度のものをどの程度の時間で作れるのか……という制作期間もとても重要です。また、会社によってメインで使用しているデザインツールも違うので、自分が何を使っているか等もわかるように書けるといいと思います。数は10~20点程度くらいあるととてもいいと思います。
最低限、「どのくらいの時間でどのくらいのことができるのか」がしっかりと制作物から見えるような状態であるのがベストです。
実務未経験の場合、何を載せればいい?
実務未経験の方は、「ポートフォリオを作ろうにも何を載せればいいのか……」となってしまうかもしれません。
よくある方法としては「架空のお店・会社のWebサイトを制作する」という方法です。
架空のサイトを何点かきちんと制作して作りきれば、未経験であっても面接まで進める可能性は格段にアップすると思います。
また、自分のWebサイトが欲しい!という人が周りにいれば作らせてもらう……という方法でもいいですね。
その他、おすすめの方法が下記の二つの方法です。
コツコツやればきちんと制作実績になりますし、それを見せていただけるだけでも会社側からは「どのくらいのものが作れるのか」「向上心」等が見えるので、いいと思います。
Cocoda!
Webサイトのデザインではなくアプリ系のデザイン課題が主ですが、架空の制作依頼(お題)に対して、依頼の詳細やペルソナ、制限時間が設定されていて、それを元に制作する――というサイトです。
いくつも制作すれば、取り組んだお題と制作物がまとめて見られる「ポートフォリオページ」も作られるのでおすすめです。
Daily UI
これも、Cocoda!同様にお題に沿って制作物を作るものです。
こちらのサイトに登録すると、毎日100日間お題が送られてくるので、それに合わせて制作していけば制作の練習にもなりますし、TwitterやInstagram等のSNS等でハッシュタグ付きで発表していけば他のデザイナーさんにも見てもらうことができるので、デザイナーを目指しているという方にとってはとてもいい機会になると思います。
経験者はどうやって作る?
自分でサーバーを取得してサイトを制作
一番オーソドックスな方法です。
この方法であれば、デザインが自由にでき、ポートフォリオサイトそのものにオリジナリティを出せるため、オススメの方法です。
経験者の方は特に、前職・現職でのクライアントワーク等も載せたい…という場合、公開サイトが作れない場合も多いので、Basic認証をかける等、公開状況も自由に制御できる方法です。
ただ、この方法だとある程度時間もお金もかかってしまうところが難点ですね。
RESUME
簡単に自分のポートフォリオページを作成できる無料サービス「RESUME」を使えば、綺麗なページが作れます。
鍵付き公開も可能なので、クライアントワークを掲載するのにも便利です。
自分で登録して試してみましたが、制作物毎に簡単に公開/非公開が選べてパスワードも個別で設定できるので嬉しいですね。
foriio
https://itunes.apple.com/jp/app/foriio/id1454196060
Web上からはもちろん、最近スマホアプリ版もリリースされてスマホからでも作れるようになったポートフォリオ作成ツールです。アプリは多分まだiPhoneだけです。
その他
非公開プロジェクトがある場合には使いにくい……という難点がありますが、instagramやPinterest等の画像SNSを利用してポートフォリオ代わりにするのも手です。
まとめ
ということで、Webデザイナーになるためのポートフォリオの準備についてのお話でした!
選考時にはどうしてもポートフォリオや過去の制作物を見せていただくことになるので、最初からしっかり用意しておくと、就職活動時にスムーズです。
また、実務未経験で何をすれば……という方はサービスを利用しながらデザインの訓練を積みながらポートフォリオを作っていくのも、とてもいいと思います。
時間がなくてポートフォリオを作れない!という方も、便利なサービスもあるので過去の制作実績をしっかりまとめて自分のこれまで積み重ねてきたものをしっかり会社に伝えられるといいと思います。
もしASUEで働いてみたい!とお考えだったり転職活動中のWebデザイナーの皆さんや、Webデザイナーを目指して就職活動中の方は、ぜひ一度応募をご検討いただければ幸いです!
皆様のご応募お待ちしております!
余談:Webデザイナー二人のインタビューはこちら!
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