心理学の知識が役立つ?面接対策のススメ
こんにちは。ASUE株式会社採用担当です。今日のテーマは「面接」です。
面接は採用選考の核です。
中途面接と新卒面接では立場の違いであったり、お互いに求めるものが異なるので面接の形式が異なります。けれど、どんな面接でも良い印象を与えることは会社・求職者の双方にとってもメリットだと考えています。
ASUEでは会社と社員のマッチングを大切にしており、基本的にはお互いの本音を共有していきたいと思っています。
しかし、面接官側にもバイアスはあるし、面接での印象が採用の結果に繋がるのも事実なので、テクニック的な部分も見ておきたい。という需要もあると思ったので本記事を執筆しました。
心理学を活かして面接対策をしてみよう
心理学の知識を使って、面接での印象を良くできるかもしれません。
一口に心理学の知識といっても、すぐに使えるものと使えないものがあります。例えば、魅力的な外見を持っている人は就職に成功しやすいという研究結果がありますが、見た目は簡単には変えられません。
比較的簡単に変えられると思われる要素をいくつか抽出してみていきましょう。
(注:心理学、その隣接領域にはさまざまな分野がありますが、本記事では便宜上心理学と総称することにします。)
非言語コミュニケーション
非言語コミュニケーションとは、身振り手振りを含め言葉以外の手段で行われるメッセージのやり取りの総称です。特に声のトーンやイントネーションなどの音声部分をパラランゲージと呼びます。
非言語コミュニケーションに関して有名なのはメラビアンの法則でしょう。心理学者のメラビアンは、コミュニケーションの要素を、視覚、音声、言語情報に分類し、どの情報が強い影響力を持っているかを調べました。
結果、1) 視覚、音声、言語情報に矛盾がある場合、そして 2)メッセージが”好き嫌い”のような”態度”を示すものであった場合、視覚(55%)、音声(38%)、言語(7%)の割合で影響力に違いがありました。
つまり、言葉で「あなたのことは嫌いじゃない」と言われても、目線をそらせていたり、そっけない様子であればそちら(非言語要素)のほうが影響力が強いということになります。
これは、面接の場ではどのように活かせるのでしょうか。例えば、「うちの会社どう思う?」のような質問を受けたとしましょう。この場合、非言語要素と言語要素に整合性を持たせると正確に感情が伝わる可能性が上がります。声のトーンなどパラランゲージに起伏をもたせることで志望動機に納得感が生まれるかもしれません。
ボディランゲージ
研究では、見た目が良い人ほど成功をおさめやすいことがわかりました。同時に、見た目に自信がない人でも胸をはり、少し顎を挙げ自信があるような姿勢をとることで、見た目が良い人と同じような存在感を見せることができることが報告されました。姿勢にも気をつけてみましょう。
類似性
類似性とは、性格、興味、態度、外見などにおける共通点を指します。
実践的な方法として、面接官についての情報が事前にわかっている場合は、自分と面接官の共通点を探しておいて、話題にあげてみるのも効果があるかもしれません。これは「類似性」による効果として心理学では知られており、好印象につながります。これは職場を対象とした多くの研究でも支持されています。
例:「採用サイトで拝見したところ、バスケ観戦がお好きだそうで、実は私もなんです!」
返報性
面接官や会社についてできる限り調べておくことは、「返報性」の面からも良い効果が期待できるかもしれません。
返報性とは、「何かしてもらった際にはお返しをする方が良い」という日常生活の様々な場面に根付いている規範のことです。返報性の規範は様々な文化に見られます。もちろん、仕事の場面でも幾多の場面で現れるでしょう。面接官に、”面接にかける想いが面接準備に表れている”と思ってもらえば、見返りが期待できるかもしれません。(あまり期待するのも良くないかもしれませんが。)
例:「御社の商品の〇〇を購入してみて使ってみたのですが、△△の場面でとても役に立っています!」
これらの知識を活かすうえで、「ふるまいの自然さ」も考慮する必要があります。というのも、好印象を持たせようと張り切っていろいろやってみるんだけど、なんか動きがぎこちない、となると印象も変わってしまいます。知識は頭の片隅に入れて、なるべく自然体でいくのがいいんじゃないでしょうか。
認知的不協和
認知的不協和とは、矛盾した情報に覚える不快感のことです。人は矛盾した状態にストレスを覚えるため、さまざまな方法を使って解消しようとします。
認知的不協和から脱するための最初の方法は、認知を変えてしまうことです。
例えば、「ピアノが上手くなりたい」けど「上達していない」場合、「ピアノなんてうまくならなくても大丈夫」や「自分はもう十分ピアノが上手い」というように認知を変えることで矛盾を避けることができます。
次に、認知的不協和を矮小化する方法があります。
例:「ピアノが上手くなるより、いまは本業の仕事に集中する方が大事」などと思うことで安心します。
また、現状の矛盾にポジティブな要素を見出す方法もあります。
例:「ピアノが上手くなりすぎても面白みがない」など現状維持を肯定します。
この理論を念頭に置いて考えてみます。面接の場では、確実に採用、不採用するであろう場面を除いて、求職者に対する認知や態度がまだ固まっていないことが想定されます。
そういった場面で、なるべく面接官に「自分を採用したい」という認知を持ってもらい、「採用に踏み切る」ところまで繋げたいですよね。つまり、認知的不協和の少ない、納得感のある採用の決断をしてもらいたいわけです。
なので、1)面接官の認知をポジティブなものに変え、2)現状維持(採用見送り)につながる要素をつぶすことが大事です。
(1)の変化に関しては、自身を採用する積極的な理由を、志望動機や自己PRを通して丁寧に伝えることで期待できそうです。
(2)に関してはどうでしょうか。自身を採用することで起こりそうなネガティブな要素(例えば、社員教育コストの増加、スキルのミスマッチ、他の優秀な求職者を取り逃してしまう、離職の可能性など)をあらかじめ想定しておき、その限りでないことを伝えるのはいかがでしょう。
例えば、学びの意欲が高く自分でキャッチアップする意思が高いことを示せれば、教育コストの懸念が薄まります。
この理論の利点は、面接官といえども人であり、認知的なバイアスのもとに意思決定が行われることをシステマティックに説明している点です。駆け引き的な要素が面接中に発生したとき、上記のような方法で自分を売り込んでみるのはいかがでしょうか。
今回は少し専門的な内容でしたが、面接だけでなく働き始めてからも活かせる部分が多いので是非参考にしてみてくださいね!
その他面接対策の補足情報
面接の基本
改めて説明するまでもないかもですが、面接の基本もおさらいしていきましょう。
一番重要
・面接時間の5分~2分前ほどに到着する(面接は早くても5分前到着を心がけよう)
・履歴書など、指定された書類等を持参する
リモート面接
・カメラや音声のチェックをしておく
・Wi-Fiなど通信環境をチェックしておく
・背景に散らかったものが映らないようにする
その他
・清潔感ー寝ぐせ、服装のしわなどを直しておく
・その他細かいこと(ノック3回、名刺は両手で受け取る、指示がなければ手前側の椅子に座るなど)も場合によっては必要なので、今一度チェックしておくといいかもしれません。
ASUEでは基本のお作法さえしっかりしていればその他の部分はあまり気にしません。たとえば、履歴書は手書きでないといけないのかな…であったり、服装自由ってほんとなのかな…などと思う場面があると思いますが、自由です。
清潔感があり、派手過ぎなければ大丈夫です!
ASUEでみられること
弊社では、”ASUEのカルチャーとフィットしているかどうか”を一番重要視しています。ASUEのカルチャーとは、「ひとりひとりがチャーミングであること」「チームワークで戦うこと」「自分がつくるサービスに誇りをもつこと」を掲げています。詳しくは、こちらを。
そして、面接ではASUEカルチャーとの整合性を見るため、以下の3つの部分を判断しています。
志望動機
ASUEでは「働く動機の質」を大切にしています。自分が会社を通して成し遂げたいことは何なのか。目標に対して自発的に考えて行動できるかどうか。このような点が重要視されます。
自らチャレンジし続けられる姿勢
「動機の質」に関連してこちらも見ています。失敗してもそこから学び取って次に活かしていける、チャレンジングな精神が求められます。
素直さ
どんな意見もまずは受けとめ、そこから発見や刺激を得られる力。自らの思い込みやバイアスを理解し、ものごとの真実を見極めようとする姿勢。ポジティブに人と協働できる素直さを持った人に来ていただきたいと思っています。
もちろん、入社時に完璧である必要はありません。大事なのはカルチャーに共感でき、自分を伸ばしていきたいという意欲ですね。
まとめ
本記事では、面接における様々なコツをお伝えしました!もちろんテクニック論だけでは面接は乗り切れないのは前提です。また、企業と求職者の相性は企業側だけでなく、求職者の方からも見極めていただくことが双方の納得いく面接になると考えています。(わたしたちも、できる限りASUEのことをお伝えします。)十分な下調べや面接対策を行って面接に臨んでいただけたらと思います。
本記事を活用していただき、就活に役立てていただければ幸いです!
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ASUE株式会社採用担当
運用型広告(リスティング広告、SNS広告)の運用代行とWeb制作を行うASUE株式会社の採用担当です。 ASUE株式会社の採用についてのお知らせやインタビューを掲載します。